#022: エピソード1-2

#022: エピソード1-2

自分は小さい頃からモノを作るのが好きだった。

だが上手では無かった。

ただ自己流で作る事が好きなだけで、完成した時のあの感覚がなんとも言えず好きだった。

どんな世界にも上には上が居る。とてつもなくできる天才がいるのだ。そんな奴と張り合おうと思っても、到底敵わない。

それは「気持ちの持ち様」なんて言うものでは解消されない。絶対的に届かないものだ。

そんな自分の限界を知ったとき、そこからどう進むべきか、悩んでいた。

そんな思いを持ちながらαと過ごしていた。

αには敵いっこない。全てが上手であった。